T01
PowerShell の終了コードが、2 を返したのに 1 になる
症状
スクリプトの中で exit 2 と書いたのに、呼んだ側には 1 が返る。0 と 1 はそのまま返るので、「対象外は 2、失敗は 1」のように分けた判定だけが、黙って崩れる。
30秒で確かめる
PowerShell(Windows PowerShell 5.1)に貼って実行します。一時フォルダ(%TEMP% の下)にだけファイルを作ります。最後に REPRODUCED と出たら、あなたの PC で起きています。
$d = Join-Path $env:TEMP ('cc-trap-' + (Get-Date -Format 'yyyyMMddHHmmss')); New-Item -ItemType Directory $d -Force | Out-Null
[IO.File]::WriteAllText("$d\exit2.ps1", 'exit 2')
powershell -NoProfile -ExecutionPolicy Bypass -File "$d\exit2.ps1"; $a = $LASTEXITCODE
powershell -NoProfile -ExecutionPolicy Bypass -Command "& '$d\exit2.ps1'"; $b = $LASTEXITCODE
"-File=$a -Command=$b"
if ($a -eq 2 -and $b -eq 1) { 'REPRODUCED' } else { 'NOT REPRODUCED' }
なぜ起きるか
powershell -Command "& 'x.ps1'" の形で呼ぶと、PowerShell はスクリプトの終了コードではなく「最後のコマンドが成功したか」を 0 か 1 で返す。-File で呼べば、スクリプトの終了コードがそのまま返る。
直し方
スクリプトは -File で呼ぶ。どうしても -Command で呼ぶなら、末尾に ; exit $LASTEXITCODE を付ける。
powershell -NoProfile -ExecutionPolicy Bypass -File .\x.ps1
powershell -NoProfile -Command "& '.\x.ps1'; exit $LASTEXITCODE"
作者の PC での結果
-File=2 -Command=1
作者の PC: Windows 11 / Windows PowerShell 5.1.26100 / Python 3.13.7 / Claude Code 2.1.304、日本語の Windows(コードページ 932)。2026-10-20〜22 に確認。
こんな言葉で探した人へ
関連
この穴を最初から踏まないようにした部品(書き込み先を絞る安全装置〈onFailure: block 付き〉、夜の無人実行、ファイルとフックの設定を調べる健康診断、CLAUDE.md の型、試験一式)は cc-win-kit にまとめています。
ほかの症状
- -File で渡した2つ目の引数が、エラーなしで消える
- -File で a,b と渡すと、配列にならず1つの文字列になる
- パイプで渡した日本語が ? になる(claude -p・python・git)
- python や claude の出力を変数に入れると文字化けする
- 手で動かすと通る Python が、タスクスケジューラやリダイレクトのときだけ落ちる
- PYTHONIOENCODING を設定したのに、python -I だと効かない
- 日本語入りの .ps1 が、構文エラーになるか文字化けして動く
- .cmd / .bat のコメントが、コマンドとして実行される
- powershell -Command の1行に書いた $変数 が、呼ぶ前に消える
- Get-ChildItem の -Include が効かず、全部のファイルが返る
- "..." に書いた Markdown のバッククォートで、文字が消えて改行が入る
- 書き込み中のログが 0 バイトに見える
- claude -p --allowedTools の後ろに書いたプロンプトが飲み込まれる
- Claude Code の PreToolUse フックが、時間切れになると書き込みを止めずに通す
- PowerShell のフックを -Command で呼ぶと、Claude Code の拒否が素通りする
- Claude Code のフックが1つも動かない(disableAllHooks が残っている)